オリジナルのネットショップが、誰でもかんたんに作成できる、Eコマースプラットフォーム「BASE(ベイス)」を、運営するBASE株式会社(以下BASE)が、2019年12月、BASE(ベイス)オーナー向けのカンファレンス「BASE OWNERS DAY 2019」を開催しました。
当カンファレンスの受付に、イベントマーケティングプラットフォーム「EventRegist」をご活用いただきましたので、BASE OWNERS DAY 2019の企画・運営を担当された、BASEの松坂氏、高梨氏、吉岡氏にお話を伺いました。
イベントを通じてショップオーナーが抱える悩みに向き合う
左:Product Design Division デザイナー 吉岡氏
中央:Business&Marketing Division マーケティングマネージャー 松坂氏
右:Business&Marketing Division カスタマーサクセス 高梨氏
--- 「BASE OWNERS DAY 2019」開催の目的を教えてください。
今回のカンファレンスの目的は、大きく2つあります。
①BASEとショップオーナーの皆さまとのエンゲージを高めること
②ショップオーナーの皆さまと様々な分野のパートナー企業が出会う機会をつくること
ショップ運営と一言で言っても、どのような商品をつくるか練り、販促・集客を実行し、発送や梱包はどうするのか、また販売後の購入者とのCRM設計を考えるなど、多岐にわたる項目に対応する必要があります。
BASEとしては、ショップ運営に関する一連のプロセスで発生する課題についてカバー範囲を広げていきたいと考えているものの、多岐に渡る項目のすべてを自社で提供するのは限界があるため、外部パートナーと組むことで、オーナーの皆さまに提供する機能の価値を高めたいと考えています。
オーナーの皆さまには、ふだんから抱えているいろいろな悩みに対して、BASEから解決策が提供されていることを実感していただける場にしたいというのが開催の目的です。
--- EventRegist導入にいたった理由を教えて下さい。
イベント会場や当日のコンテンツなど、今回のカンファレンスを構成する要素がおおよそ決定した際に、いつも利用している無料のイベント管理サービスで、ページを作成しようとしたら、今回必須の機能が備わっていないことに気が付きました。
【今回必須と考えていた機能要件】
- イベント会場がSHIBUYA STREAM HALLの5階と6階で、それぞれの会場でセッションが同時並行で行われるスケジュールを組んだので、それをわかりやすく情報提供できるようにしたい
- 各セッションごとに定員を設け、申込み数を管理したい
- 同時並行で行われるセッションスケジュールのため、参加者の重複申込みができないように制御したい
オーナーの皆さまへの告知の関係上、イベントページの公開まで1週間を切っており、慌ててイベント管理サービスを探したのですが、すでにやりたいことが明確になっていたこともあり、Web上で関連キーワードを検索して、わりとすぐにイベントレジストにたどり着きました。
余談ですが、実はイベント運営を依頼していた会社からは、別のシステムを提案されていたのですが、マーケティングオートメーション要素もあるシステムだったためか、こちらがやりたい要望を叶えようとすると、アドオンの開発費用見積もりがかなり高額になってしまい、現実的ではないなと。
イベントレジストのプレミアム機能 のページを読んで、タイムテーブル機能を利用すれば必須の機能要件を満たすことは理解できたのですが、細かい仕様がどうなっているのか、費用はどのくらいかかるのか、短い準備期間でイベントページの作成ができるか、などの疑問点がでてきたので、オンラインミーティング(テレビカンファレンス)をリクエストしました。
相談した当日の夕方にはオンラインミーティングを実施でき、先に送ってあった質問事項について説明いただきつつ、早々に疑問点がクリアになり、費用感も問題なかったため、導入を決めました。準備の時間が無い中で、対応のスピード感がとてもありがたかったです。
【BASEより事前に頂いた質問項目】 ・申込み時に参加者に入力してもらう項目は自由に設定できるか? |
あとは、タイムテーブルを利用しているデモページがとても参考になりました。やりたいと考えていたことが、そのまま形になっていたので、社内で話を通す際にはこのデモページを見てもらうことで、すんなり承認を得ることができました。
--- 実際にEventRegistを使ってみていかがでしたか?
BASEもEventRegistも、「オンラインプラットフォーム」という点では同じで、管理画面からページを設定していく作業については、我々も慣れていることもあり、初めて触るEventRegist管理画面でも、4時間ほどで作成することができました。タイムテーブルの設定も、各セッションの情報入力や、登壇者の写真の設定など、不明点はヘルプページを確認すれば解決でき、特に問題なくすすめる事ができました。
登壇者が後から決定するケースなど、大きな変更を加えた際に、参加者への告知が必要なシーンでは、新着情報投稿機能(※)を活用しました。
※新着情報投稿機能:主催者が新着のお知らせを投稿すると、申込者へその旨を通知するメールが配信される機能。詳細はこちら
ただ、セッション内容の文言変更など、後から修正を加える際に、外出先でちょっとした作業をスマートフォンで対応しようとすると、パソコン画面を無理やり表示させている状態なので、とてもやりにくく感じました。管理画面についてもスマートフォンに最適化されるようになると、さらに便利だと感じました。
当日、イベントの受付で使用した印象は、受付担当のスタッフもスムーズに対応できたようで、おおむね問題なかった認識です。あと、事後のレポートをまとめる際のデータ処理はとてもやりやすかったです。
受付で使用するチェックインアプリが、オフラインモードで使用できるのが非常によかったです。イベント直前に会場のWi-Fiがあまり強くないことがわかったのですが、申込受付を前日に締め切り、当日の朝までに受付で利用するスマートフォンのチェックインアプリで、データを更新しておけばよく、オフラインで問題なく受付ができたのが、とても助かりました。
今回は、タイムテーブルを利用し、各セッションについても定員を設けて、事前に申込みをしていただく形だったのですが、「各セッションは当日に自由に参加できるものだと思い、セッション申込みをしていなかった」という当日の問い合わせが、想像以上にありました。
イベントの申込時に、
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セッションが設定されておりません。
当日セッションが参加できない可能性がありますが、ご了承ください
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というような、アラートが出せると防げるのかなと。ただ、イベントの内容によって、アラートの表現も変わってくるので、申込み完了前にメッセージを自由設定できるポップアップがだせたら良いなと思いました。
--- BASEは今後どのようなイベントを開催していきたいですか?
松坂氏:イベントというオフラインならではの接点を活用し、引き続きショップオーナーの皆さまとエンゲージの向上を図っていきたいと思っています。今回は既存のショップオーナーさま向けのイベントだったので、今度はまだBASEを利用していない新規の方向けのイベントにもチャレンジしたいです。
高梨氏:ショップオーナーの皆さまに、よく「BASEを100%使いこなしたい」と言っていただくのですが、今回、ユーザーとしてイベレジを利用してみて、「イベレジを100%使いこなしたい」と、同じことを思いました。
今後も、ショップオーナーの皆さまが今抱えている課題、とりわけより専門的で細かい課題を解決するためのカンファレンスを開催したいです。
吉岡氏:今回は、既存のショップオーナーの皆さまに向けてのイベントでしたが、個人的には次回は、ネットショップに関連するものといったようにテーマを拡大して開催できたらと思いました。
--- ご協力ありがとうございました。
編集後記
BASEとEventRegistは、サービス内容は異なりますが、同じ「オンラインプラットフォーム」で、それを支える者たちならではの「共通言語」や、「リズム」があるなと感じており、お声がけいただいてから当日ご利用いただくまで、一貫して、キャッチボールが滞らず、インタビューも大変盛り上がりました。
BASEがショップオーナーの皆さまをガッチリ支援されているのと同じように、EventRegistも、同じプラットフォーマーとして、イベント主催者の皆さまを支えて行きたいと改めて思いました。
※BASE公式の「BASE OWNERS DAY 2019」まとめはこちら