コロナ禍の影響で、開催していたセミナーやイベントを、ウェビナー・オンラインイベントや、オンライン/オフラインを併催する形での、ハイブリッド開催に切り替えたイベント主催者の方も多いかと思います。
その中で、撮影トラブルのリスクを軽減したり、アーカイブ動画の映像クオリティを高める目的で、ニューノーマルに配慮した上で、回線や撮影機材など、設備が整った会場に登壇者・関係者を集め、ライブ配信を行う方法を選択するケースが増えています。
今回ご紹介するイベント会場まとめでは、オンラインイベントやハイブリッドイベントを実施する上で、チェックしておきたいポイント(アクセス、広さ、回線環境、機材、お得なパッケージプランなど)から、東京都内でウェビナー・オンラインイベントの撮影におすすめの会場を、ハイブリッドイベントや、BtoB向けウェビナー、カジュアルな雰囲気のイベントなど、イベントのタイプ別に3パターンご紹介します。
*ご利用可能な機材・サービスや料金などの詳細については、各会場へお問合せください。
*ご紹介する収容人数は、各会場が公表している人数となります。政府の要請を踏まえ、上限人数をご検討ください。
目次)
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ウェビナー・オンラインイベント会場選びのチェックポイント
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ハイブリッドイベントも開催できる大規模なイベント会場
・虎ノ門エリア|虎ノ門ヒルズフォーラム
・浜松町エリア|東京ポートシティ竹芝 ポートホール/ポートスタジオ
・赤坂エリア|赤坂インターシティコンファレンス -
BtoBウェビナーなどにおすすめな中規模会場
・虎ノ門エリア|東京 虎ノ門グローバルスクエア コンファレンス
・霞が関エリア|日比谷国際ビルコンファレンススクエア
・渋谷エリア|渋谷ソラスタコンファレンス
・品川エリア|AP品川 -
カジュアルな雰囲気を伝えるコンパクトなイベント会場
・渋谷エリア|PLAY STUDIO
1.ウェビナー・オンラインイベント会場選びのチェックポイント
会場費や、広さ、駅からのアクセスのしやすさなどの、通常のイベント会場のチェックポイントとは別に、ウェビナー・オンラインイベント会場を選定する際に押さえておく点をご紹介します。
インターネット回線:
イベント内容や演出にもよりますが、ウェビナー・オンラインイベント配信に最適な通信環境は、「専用回線」かつ「有線LAN接続」です。ライブ配信以外の業務や、隣接の会場でも使われる「共用回線」の場合、利用が重なると不安定になることが想定されますので、避けたほうが良いポイントです。
回線環境についての詳細は「オンラインイベント開催のための初級ガイド-撮影会場の選定編」もご参照ください。
撮影機材:
撮影機材のカメラは、固定1台の場合、俯瞰の引きの画面、またはズームした演者アップ画面のいずれかでの展開になります。「資料画面」「演者画面」「資料+演者」の3パターンの画面切替のみとなり、シンプルですが、変化の少ない画面展開となってしまう可能性があります。
たとえば、演者人数が1名でも、固定カメラ2台の場合では、「演者画面」に「俯瞰画面」が加わり、映像に変化がでることで視聴者を飽きさせず、視聴時間を継続する効果が期待できます。貸し出し可能な撮影機材が、イベント内容や演出に対応可能かどうかを確認しておきましょう。
PC機材:
PC機材は、イベント内容や演出により複数台必要となる場合があります。ご自身で用意されるPCでは足りない場合に、どのようなPCが貸し出し可能なのか、押さえておきましょう。
- 配信資料用PC(スライド資料、web画面の共有など)
- 配信管理用PC(配信時の音声や映像を確認するため)
- 動画再生用PC(配信資料等に埋め込まずに音声付き動画を再生する場合)
- 視聴確認用PC(ライブ配信の場合の視聴確認するため)
配信プラットフォーム:
Web配信サービス(YouTube LIVE、Zoomウェビナー、Vimeoなど)は、有料アカウントでの契約や無料アカウントでも、事前の登録、設定が必要です。会場側が配信プラットフォームを指定することは、あまりありませんが、完全視聴型や双方向コミュニケーション型など、どのプラットフォームがイベントの目的に合っているのか、担当者が選び方をアドバイスしてくれる会場もあります。
2.ハイブリッドイベントも開催できる大規模なイベント会場
会場に多数の登壇者・関係者を集めてのLIVE配信イベントや、イベント参加者の大半は、オンラインでの視聴としつつも、招待客や人数を絞る形でのチケット販売で、来場参加者も受け入れる、イベント終了後に一定期間、アーカイブ動画でのオンデマンド配信を行う、そういった形式でのハイブリッドイベント開催におすすめの大規模なイベント会場をご紹介します。
<虎ノ門エリア>
虎ノ門ヒルズフォーラム
https://forum.academyhills.com/toranomon/
東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅から、徒歩3分。2020年6月に開業した大型カンファレンス施設。
5階のメインホール(590m²/最大720人収容)、ホールA(757㎡/最大792人収容)、4階のホールB(429㎡/最大460人収容)のほか、ミーティングルーム4室を備える。
また、フロア内には動画再生が可能なデジタルサイネージも多数配置され、最大10トラックの分科会の同時進行も可能。
<浜松町エリア>
東京ポートシティ竹芝 ポートホール/ポートスタジオ
https://www.portcity-hall.tokyo/
JR 浜松町駅徒歩4分、ゆりかもめ 竹芝駅直結の好アクセス。 2020年9月開業の大型イベント会場。
1階のホール(522㎡)は最大448人収容可能で、セミナー、展示会など様々な用途で利用できる。また国内最大級の、400インチ2面分のスクリーンと、高輝度プロジェクター2台からなる、映像機材と照明機材を常設。
8階スタジオには、ネット回線やクロマキーカーテンを常設し、オンライン配信も行える。
<赤坂エリア>
赤坂インターシティコンファレンス
https://aicc.tokyo/
東京メトロ 溜池山王駅 3路線から直結でアクセス抜群。
「いいアイデアは、いい環境から生まれる。」をコンセプトに、長時間集中できるイスやオリジナルデスク、広々としたラウンジでドリンクやスナックが楽しめる“KIOSK”サービスなど、ONとOFFそれぞれの空間にこだわった会場。
最大500人収容可能の4階 the AIR(545㎡)のほか、12~280人収容できる様々なサイズの全12会場には、最先端のインフラも整っている。無料で利用可能なフレッツ光回線の他、NURO光回線を5回線完備。
3.BtoBウェビナーなどにおすすめな中規模会場
一部の登壇者と関係者のみが会場に集まり、当日の模様をLive配信、その後一定期間、アーカイブ動画でオンデマンド配信を行ない、参加者は全てオンライン視聴を想定したビジネスイベントにおすすめの中規模会場をご紹介します。
<虎ノ門エリア>
東京 虎ノ門グローバルスクエア コンファレンス
https://www.tgsc.tokyo/
東京メトロ銀座線 虎ノ門駅の、改札を出てすぐの直通エレベーターを上がるだけで到着できる、正真正銘の"駅直結"。2020年8月に、発展し続ける虎ノ門エリアに誕生した新しい貸し会議室。
天井高3.5m、大きな窓の開放的な空間。高速インターネット回線を含む多くの備品は無料。フロアには当施設のみ。1部屋(約200㎡/最大117人収容)の予約だけで貸切ができるので、周囲に気を遣わず、安心してイベントに集中できる。
<霞が関エリア>
日比谷国際ビルコンファレンススクエア
https://hibikoku.tokyo/
東京メトロ 霞ケ関駅/都営地下鉄 内幸町駅に地下ネットワーク直結で、徒歩圏内に4駅12路線が通る好アクセス・好立地。
充実した音響機材や上質なインテリアで、今までにはないデザイン性・機能性に優れた会議室。少人数のフォーマルな会議から、外部向けセミナーまで幅広く対応可能。
100m²以上(80~204人収容)の4つの会場には、Web会議やウェビナーに強い、NURO光回線を完備。
<渋谷エリア>
渋谷ソラスタコンファレンス
https://shibuya.infield95.com/
JR 渋谷駅徒歩6分にある、オシャレなデザイナーズ貸し会議室。
最大120人収容可能な199㎡の会議室のほか、約100㎡(36~72人収容)の会議室から22㎡の控室まで全7室と、デザイン性の高い200㎡強の共有ラウンジからなる、贅沢なフロア構成。インターネット回線は高速・安定のNURO光回線を備え、オンライン配信プランの用意もある。
<品川エリア>
AP品川
https://www.tc-forum.co.jp/ap-shinagawa/
JR 品川駅港南口 徒歩6分の好アクセスにある、多目的会議室。2020年5月にオープン。
51~207㎡(21~182人収容)の会議室6室と、16㎡の控室2室を備え、全8室の会場がワンフロアに展開している。エントランスはデザイン性が高く、控室以外はすべて窓付きの部屋。施設専有型ネット回線を完備しており、WEB会議・WEBセミナープランの用意もある。
4.カジュアルな雰囲気を伝えるコンパクトなイベント会場
ビジネスカンファレンスやBtoBウェビナーだけでなく、会社説明会やサービス紹介セミナーなど、カジュアルな雰囲気のなかで伝えたい、コンパクトなイベントを想定しています。
<渋谷エリア>
PLAY STUDIO
https://studio.play.jp/
京王井の頭線 神泉駅から徒歩5分/JR 渋谷駅から徒歩10分のレンタルスタジオ。
動画配信専門企業ならではのノウハウと、簡易なライブ配信からプロクオリティの番組収録まで、幅広い用途に利用可能な設備を標準で備えている。
コンパクトな2Fスタジオ(35㎡)と、防音とソーシャルディスタンスの確保にも適した7F大スタジオ(77㎡)があり、用途に合わせたスタジオの選択が可能。
会場のスペックやレンタル備品、料金等、会場ウェブサイトで確認し予約をすることもできますが、初めて利用する会場の場合は必ず下見をしましょう。下見の際のチェックポイントはこちらをご覧ください。
会場選びの他にも、イベント企画時に抑えておくべきポイントは数多くあります。
抜け漏れなくオンラインイベントの企画書をまとめるためのポイントについては、「ウェビナーやオンラインイベント企画で押さえる7のポイント」をご参照ください。