日本のJリート(不動産投資信託)市場の創設20周年を記念したシンポジウム『ARESマスターコンベンション/Jリート20周年記念シンポジウム』が、2021年9月21日に、オンライン形式で開催されました。
当オンラインイベントのプラットフォームとして「EventRegist-enavle(エネイブル)」を導入いただきましたので、企画・運営を担当された一般社団法人不動産証券化協会の市場基盤ディビジョン 深津氏、松崎氏にお話を伺いました。
--- ARESマスターコンベンション/Jリート20周年記念シンポジウム 開催の目的を教えてください。
マスターコンベンションとは、私どもで主催しているマスター資格制度創設来、資格認定者の年次大会として年に一回開催をしていたものです。毎年1,000名強の方々に会場にお集まりいただき、講演やネットワーキングパーティで知識の習得や交流をしていただくために開催しておりました。
今年は、Jリートという投資商品が東証に上場して20周年という記念すべき年です。これを契機に、マスター資格認定者だけではなく、市場関係者の年次大会という位置づけにコンセプトを変え、20周年記念シンポジウムとして、初めてオンラインで開催しました。市場のリーダーである有識者の皆様にお集まりいただいて、この20年間を振り返っていただくと共に、さらなる成長に向けた課題等について、議論していただきました。
--- EventRegist-enavle導入にいたった理由を教えて下さい。
導入するシステムの要件の一つは、どの参加者がどれだけ視聴したか、視聴ログが取れることで、資格制度上それが一番重要と考えていました。
また、イベントの申込みについては、マスター資格認定者の方だけのご参加であれば当協会のサイト内で受付が可能ですが、今回はマスター資格認定者以外の方にもご参加いただくイベントのため、申込みを受け付けるシステムが必要でした。それらが一体となって実現できるものを探していく中で、EventRegist-enavleをご提案いただきました。
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- 【本イベントでの導入プラン】
■ わかりやすい各種視聴者データを営業フォローに活用
EventRegist-enavle(エネイブル)
--- 実際にEventRegist-enavleを使ってみていかがでしたか?よかった点、困った点などを教えてください。
当初は、参加者からのお問い合わせにスムーズに対応できるか心配していましたが、実際にEventRegistの画面を見てみると、ログインすれば簡単にenavleの視聴画面にたどりつける構成でした。enavle上で表示されるプログラムも見やすく、視聴画面での操作も、初めてでもわかりやすく作られていてるので、参加者の方も迷わず視聴できたのではないかと思います。
管理者としての設定操作の面では、なにぶん初めてのことなので、普段聞きなれない用語もあり、なかなか苦労しました。EventRegistとenavleの連携とは?配信プラットフォームとは?という仕組みそのものを理解するまでが難しかったです。
今回は、実際の管理画面の設定操作は、外部の運営担当の方にお願いしておりましたので、私どもからの質問を中継してイベントレジストさんに回答いただくという体制だったこともあり、準備を進めながら初めて理解することも度々ありました。たとえば、視聴ログと一言にいっても、「視聴時間」と「滞在時間」とは違うことや、今回利用した配信プラットフォームは、特定の配信ツールを使用すると視聴のデータを取得できないケースがあるということです。
【EventRegist-enavleの連携の仕組み】
※enavleでは、「滞在時間(視聴ページに滞在していた時間)」を視聴ログとして取得しております
enavle内でどの配信ツールを利用するかについては、メリット・デメリットを事前に理解したうえで、選択を行えるとより良かったと感じています。デメリットを理解していると、それによって告知事項も違ってくると思います。リアルイベントとは違う、オンラインイベントでの受講ルールの設定が、今回の課題でした。
--- ご意見ありがとうございます。こちらも説明が不足している部分があり、申し訳ございませんでした。今後についてはそのあたりの棲み分けを整理した状態で、ご提案できればと思います。また、オンラインでの操作マニュアルもご用意しておりますので、ご活用いただけるように充実化を図って参ります。
--- 一般社団法人不動産証券化協会 は今後どのようなイベントを開催していきたいですか?
マスターコンベンションについては、以前から、参加者の皆さまが“ネットワーキング”というものを非常に楽しみにされており、有効に活用していただいている、という思いがあります。オンラインはとても便利でいい面もありますが、やはり実際に会ってお話しができる、交流ができる、というイベントも、早く開催したいと思っています。
--- あなたにとってイベントとは?
当協会にとってのイベントとは、講演による知識の共有や、参加することで人と人とのネットワークの共有、繋がりを実現するものではないかと思っています。ただ、今の時期、世の中全体としてオンラインでの会話や交流が求められている面もありますので、それにも応えていく必要があるとも考えています。
オンラインがよいか、リアルがよいか、世代によっても好みは異なるとは思いますが、イベントとはいろんな意味で人とつながるということだと思います。
--- ご協力ありがとうございました。
編集後記
本イベントは、同時刻に2トラック(2つのセッション)の配信を行っており、より内容の濃いイベントであったと感じております。
また、enavleへ連携する配信のツールを、2種類使用して配信することで、参加者ごとの視聴環境に依存した不具合に対するリスクヘッジをされていて、とても勉強になりました。