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[イベントレジストご利用事例] 株式会社シグマクシス/Smart Kitchen Summit JAPAN 2020

作成者: Mayu Motegi|21/03/23 5:00

日本最大級の食に関わるグローバルカンファレンス『Smart Kitchen Summit JAPAN 2020』(以下、SKS JAPAN 2020)が、2020年12月17日~19日の3日間に渡り、初のオンライン形式で開催されました。
2017年から開催されているSmart Kitchen Summit JAPAN(以下、SKS JAPAN)は、これまで来場者を招くリアルイベントとして開催していましたが、SKS JAPAN 2020では初めて、オンラインでの開催となりました。
今回、オンラインイベントプラットフォームとして「EventRegist-enavle(エネイブル)」を導入いただきましたので、企画・運営を担当された 株式会社シグマクシス コンサルタントの青木奏氏に、お話を伺いました。


--- Smart Kitchen Summit JAPAN 2020について教えてください。

Smart Kitchen Summitは、2015年に北米で立ち上がりました。キッチンや食にテクノロジーを入れて、より豊かで新しい食体験を作っていこうという趣旨のもと、食品・家電をはじめとした全業界向けに開催するビジネスカンファレンスです。これを皮切りに欧米を中心とした世界各国で、フードイノベーションを形にする動きが加速しました。

一方、日本は、和食の文化に加え家電の技術でも、業界をリードしてきた歴史を持ち、高いポテンシャルがあるのですが、「食×テクノロジー」という部分はなかなか発信できていないのが現状です。そこで日本を動かすために、2017年に私たちが立ち上げたのが『Smart Kitchen Summit JAPAN』でした。

4回にわたる開催で、家電・食品業界の方々をはじめ、シェフや、調理法について研究されているアカデミアの方々など、世界各国から非常に多くのみなさんに参加いただいています。
これまでのはオフラインで開催していたため、海外はもちろん、国内も関東地域以外の遠方からお越し下さる方もいて、なかなかお会いすることのできない方々と交流ができるのも、魅力のひとつでした。

立ち上げ当初の参加者は180名規模だったのですが、今回のSKS JAPAN 2020はオンライン開催で参加のしやすさが加わったようで、234社の企業から、約900名が集まってくださいました。パートナー様も28社に増え、この取り組みに共感いただいた方々が一気に広がった年だと感じています。

 

--- EventRegist-enavle を採用いただいた経緯や決め手について教えてください。

ひとえに、私たちが抱えていた複雑かつ絶対譲れない要件を全て叶えてくれたのが、EventRegist-enavleしかなかった、と感じています。

まずシステム全体の大前提として、ユーザーのスムーズな体験のために、チケットサイトと配信システムの連携は必須でした。実はこの時点で、かなり候補が絞られました。
もう一つの前提が、セキュリティや配信の安定性と、綺麗なUI/UXです。
さらに、チケット販売での要件は、割引や無料招待を実現するクーポンコード(プロモーションコード)の発行と、3日間まとめてのチケットと単日チケットの両方が販売できることでした。

配信システムでの要件は、三つありました。
一つ目は配信画面の中で、映像以外のコンテンツも見られることです。今回では、スピーカー情報やプログラム、パートナー情報を並行して視聴できることが必須でした。
二つ目は、複数の言語に対応できることです。今回は、スピーカーのオリジナル言語配信、和訳配信、英訳配信の三言語での配信を実施しました。
三つ目は、アーカイブ動画を、同じ配信システム内で視聴できることです。3日間にわたる開催ですので、スケジュールが合わないところは後日視聴したり、そもそもイベントを見逃してしまった方が後日の申し込みにより3日間視聴する、というケースもありました。

 
 【システム導入の必須要件】
  1. チケットサイトと配信システムの連携
  2. セキュリティや配信の安定性、綺麗なUI/UX

 【チケッティングでの機能要件】
  1. プロモーションコードの発行ができる
  2. 複数種類のチケットを販売できる

 【配信システムでの機能要件】
  1. 視聴画面で、セッション以外のコンテンツも見ることができる
  2. 視聴音声が複数言語に対応している
  3. アーカイブ動画を配信システム内で視聴できる


実は他社システムとも比較検討を行いましたが、機能が足りなかったりセキュリティ面での不安など、なかなか条件に合うものがありませんでした。海外のシステムで近しい体験ができるものがありましたが、国内で要件を満たせるのはEventRegist-enavleだけでした。

当初は、EventRegist-enavleの仕様にも、こちらの要件が叶わない点がいくつもありましたが、たまたまサービスの機能開発のご計画とマッチする部分があり、私たちの要件を叶えていただいた、という流れでしたね。
また、大規模イベントの開催が初めてだったこともあり、日々様々な変更をお願いしてしまったのですが、イベントレジスト社のみなさんが真摯に向き合ってくださいました。その姿勢に、一緒に創り上げて下さる気概を感じたのも、決め手となった大きなポイントでした。

 

【EventRegist-enavleの視聴画面イメージ】



【本イベントでの導入プラン】

 ■ ウェビナー/ライブ配信対応
   オンラインイベントパック
 ■ オンラインイベントでのスポンサーシップの投資対効果を見える化する 
   EventRegist-enavle(エネイブル)




--- 実際に EventRegist-enavle を使って
、要改善点はありましたか

実際にenavleの視聴ページを触ったのは当日でした。enavleはサービス提供を開始してから日が浅かったため、まだマニュアルが無く、機能すべてに対して丁寧な説明を頂いたわけではなかったのですが、見たい情報は自分で探せる分かりやすさが、とても良かったと思います。SKS JAPAN 2020としてもユーザーガイドを作りましたが、必要なかったくらいではと思っています。
というのも、SKS JAPAN 2020には、比較的ウェブリテラシーが高い方々が参加されている印象でしたので、使い方の説明は不要でした。ただ、イベントによっては、ウェブシステムに慣れていない方が視聴者となることもありますから、やはりユーザーガイドの整備は必要かと思います。

また、アーカイブ動画の掲載設定がカスタマイズできると、なお良いと感じました。
今回のイベントはセッション数が多く、約90本のアーカイブ動画が一つのページ内に掲載されており、見たい動画を見つけづらい状態です。視聴者が目的のアーカイブ動画を見つけやすいようにUI/UXがカスタマイズできると、よりユーザーフレンドリーだなと思います。

例えば、階層が作れたり、デザインが変更できたり、各パートナーの紹介ページを作成でき、それをパートナー一覧から検索できたり。セッションのテーマごとに動画をカテゴライズ出来て、気になるテーマを押すと該当する動画だけが表示されると、使いやすいと思います。
他には、自分だけのタイムスケジュールが作れると良いと思います。視聴したいセッションにチェックマークを付けると、自動的に参加予定の時間割ができるといいですね。


--- たくさんのアイデアをありがとうございます。生の声として開発サイドにも共有し、さらに使いやすいシステムとして進化させていきたいと思います。 

 


--- 今後実施していきたいイベントがあれば教えてください。

オンラインイベントでありながら、セッションを視聴するだけでなく、参加者自らが必要なコンテンツを探しに行けたり、コミュニケーションを働きかけられるような、視聴者参加型のイベントをやりたいです。

過去にもオフラインで何度か、展示とセッションの両方を開催するイベントを実施してきましたが、名刺交換とチラシを手にするくらいの体験しか提供できておらず、参加者一人ひとりのネットワーク形成の機会提供が難しく感じています。
デジタルによる利点を生かして、イベント終了後も継続的に情報交換ができるようになるなど、次の取り組みに踏み出すことに繋がる、しっかりとしたネットワーキングを実現できないかな、と思っています。

今までは、オフラインのイベントを、そのままオンラインで実現することを目指しがちでしたが、今後はハイブリッドも含めてオンラインの良さを活用して、オフラインのイベントをもっと便利で価値の高いものにすることも考えたいです。


--- あなたにとってイベントとは?

人や情報をつなぐ場、でしょうか。その繋がって行く様を目にすることが、自分にとっての喜びです。とはいえ、企画も運営も、表には見えない地味な作業の積み上げです。多様なステークホルダーとの調整も不可欠で難関も多く、正直、もうダメかもしれない、と思ったことは何度もありました。
それでも開催当日、
私たちがこの場を創ったからこそ生まれた出会いや、広く知られることになった情報があることを実感でき、それが人や企業、社会を変えて行くきっかけになるのだと思うと、大きな達成感を感じます。そして、また次のイベントへと闘志を燃やしてしまう自分がいるのです。

 

--- ご協力ありがとうございました。


編集後記

イベント当日は、私自身も実際の収録会場で配信のお手伝いをさせていただきました。セッションは終始ハッピーオーラを感じるエネルギッシュなお話ばかりで、かつとても身近な「食」というテーマということもあり、ワクワクしながら視聴させていただきました。

インタビューでは、今後オンラインイベントがこのように実現できたら、という夢のようなアイデアについて、ざっくばらんにディスカッションさせていただきました。そのようなアイデアを、夢ではなく、現実に提供できるプラットフォームにしなくては、と刺激を受けました。

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