ご利用事例|EventRegist(イベントレジスト)

[イベントレジストご利用事例] 株式会社デジタルインファクト / ATS Tokyo 2024

作成者: Mikiko Takashima|25/04/08 1:00

オンライン広告業界の知見とノウハウを共有、発信するビジネスイベント「ATS Tokyo 2024」。広告テクノロジーの専門メディア『ExchangeWire.com』の日本語版を運営する株式会社デジタルインファクトが主催した本イベントは、2024年11月22日(金)に東京ドームホテルにて開催されました。

今回の開催にあたって「EventRegist(イベントレジスト)」「enavle-Onsite(エネイブルオンサイト)」を導入いただき、さまざまなプレミアム機能をご活用いただきました。イベント開催の背景や準備の過程、得られた成果について、株式会社デジタルインファクトで執行役員を務める長野 雅俊氏にお話を伺いました。

 

--- 「ATS Tokyo 2024」の開催背景についてお聞かせ下さい。

「ATS Tokyo」は、デジタルメディアとマーケティング業界の有識者が一堂に会し、基調講演、パネル・ディスカッション、ネットワーキングなどを通じて、デジタル業界の発展に向けた重要な知見とノウハウを共有する大型イベントです。イベント名の「ATS」は、Ad Trading Summit の略で、2014年に第1回が開催されました。

6回目となる2024年の「ATS Tokyo 2024」では、プログラマティック広告*などオンライン広告業界のトレンドや課題について、業界関係者が議論を交わします。国内外の企業や専門家による講演や、日本企業とのネットワーク構築の機会を提供するなど、グローバルな交流の場となるのも特徴です。
*プログラマティック広告とは・・・広告の配信を自動化し、リアルタイムで最適化する広告手法のことです。
従来の広告のように手動で枠を買うのではなく、AIやアルゴリズムを活用して、最適な広告枠をリアルタイムで購入・配信 する仕組みです。

イベントの主催は、広告テクノロジーを専門としたニュースメディア『ExchangeWire.com』を運営するExchangeWire社で、本社はロンドンに置かれています。日本語版である『ExchangeWire Japan』と本イベント「ATS Tokyo 2024」の運営は、ライセンス契約を結んでいる弊社が手掛けています。

 

 

--- 「ATS Tokyo 2024」について、どのような状態をイベントの成功と位置づけていましたか。

一般的な大規模ビジネスイベントでは、たくさんの企業ブースが置かれ、複数の会場でセッションが同時進行することが多いと思います。しかし「ATS Tokyo 2024」が理想とするのは、まるで映画館のように、参加者全員が一つの大きな会場に集まり、同じ空間で同じセッションを聴講し、意見を共有する形のイベントです。

また、大きなイベントほど事前登録者数と来場者数の間に乖離が生じやすい傾向がありますが、「ATS Tokyo 2024」では事前登録者の約90%の方にご来場いただき、その差はほとんどありませんでした。これは、オンライン広告業界に特化したイベントということもあり、コミュニティのような雰囲気を作り出す上で欠かせない要素である「熱量」の高さを示すものと考えています。前年の「ATS Tokyo 2023」に来日した本社の社員も、イベント会場の盛り上がりやライブ感に感銘を受け、今年の「ATS Tokyo 2024」の開催を即決したという経緯があります。

さらに、来場者数、スポンサー数、チケット売上など、さまざま数値が前回を上回ること、コロナ禍のイベント自粛により活用の機会がなかった大型イベントの運営ノウハウを再確認し、失われた勘所を取り戻すことも、今回の開催における重要な目的でした。

 

--- 「ATS Tokyo 2024」を開催するにあたって、EventRegistを導入いただいた理由をお聞かせください。

「ATS Tokyo 2024」の参加者や登壇者には、海外から来日される方々もいらっしゃいます。そのため、イベントプラットフォームには、言語や操作性の違いに対応できるグローバル水準を満たす機能を求めていました。また、本イベントでは、オンライン広告における最先端の情報がやり取りされるため、参加者はスマートフォンをかざすだけでチェックインでき、主催者はリアルタイムで来場者数を把握できるといった、デジタルを活用した優れたユーザー体験が重視されていました。

さらに、参加者登録からイベント当日のパス発行まで、ワンストップでスムーズに完結することも欠かせないポイントでした。この点については、QRコードスキャンによって、参加者の社名やお名前が印刷されたラベルが発行される「enavle-Onsite」の導入により、シームレスな受付を実現することができました。

 

 

もうひとつ重要だったのは、イベント準備から当日まで寄り添いながら伴走型の支援をしていただけることです。私たちの主な業務はメディア運営で、イベント開催は頻繁ではないため、準備に不安を感じていました。また、当日には予期しない事態が発生する可能性があるため、イベント運営の専門家にサポートしていただけることが不可欠でした。

ExchangeWire本社からは、外資系企業が運営するイベントプラットフォームもいくつか紹介されましたが、それらは日本に拠点がないため、イベント当日にサポートを受けるには来日していただく必要があり、現実的な選択肢ではありませんでした。また、時差の影響で問い合わせへの回答に時間がかかることや、イベントページの言語対応にも課題がありました。

こうした比較検討を経て、これまでの「ATS Tokyo」から引き続きEventRegistを導入することが決定しています。

 

--- EventRegistの導入とイベント準備はどのように進行しましたか。

イベント会場自体は1年前に予約しており、半年前にはEvetRegistでイベントページを作成し、申込受付を開始しました。海外からの参加者は航空券などの手配が必要となるため、一般的なビジネスイベントと比べて、準備スケジュールは早めに進行したと思います。

イベントページの管理業務は、3〜4名で担当しました。昨年のイベントページのデザインや設定を引き継いだことで、非常にスムーズにイベントページを開設できており、同じイベントプラットフォームを継続して利用するメリットを実感しました。

イベントの準備では、参加者が首から下げるパスとネックストラップを制作しています。デザインの企画から制作会社への発注まで、イベントレジスト社に依頼しました。

イベントには、広告主、広告代理店、パブリッシャーなど、多様な企業の参加が見込まれ、それぞれの顧客層が異なるため、参加者がスムーズに商談相手を見つけられるよう、パスの色で企業の属性を識別できるようにする必要がありました。ホルダー全体の色やストラップの色を変えるなどの選択肢があるなかで、イベントレジスト社に相談し、最終的にはパス台紙の色を立場ごとに分け、さらにパス台紙に「広告主」「広告代理店」などのテキストを入れることにしました。
イベント会場では、参加者自身で台紙を選んでいただく導線を設け、受付カウンターでQRコードスキャンによって発行されたラベルをスタッフが台紙に貼り付ける運用を採用したことで、受付が混乱することはありませんでした。

 

 

---  イベント当日に印象に残っているサポートをお聞かせ下さい。

イベント当日は、6名のスタッフで参加者の受付を担当しました。今回のイベントでは、私自身「enavle-Onsite」でのラベル発行操作が初めてだったため、イベントレジスト社にシステム保守サポートとしてイベント会場に常駐していただき、スタッフへのブリーフィングも実施していただきました。そのおかげで、私たちイベント主催者はコンテンツの進行に集中することができ、大変心強かったです。

 

---  EventRegistで特に活用した機能をお聞かせください。

プロモーションコードは非常に役立ちました。この機能により、パートナー企業にイベントの招待コードを簡単に送ることができました。また、チケットの転売のような不正防止のために、チケット1枚ごとにユニークコードを設定し、効率的に管理できました。

また、イベント申込時にプライバシーポリシー(個人情報保護方針)への同意を促す機能も活用しました。ExchangeWire本社をはじめとする海外企業は、個人情報取り扱いの基準が厳格なこともあり、イベント主催者が定めるプライバシーポリシーを申込時にわかりやすく表示することで、個人情報取り扱いへの慎重な姿勢を示すことができました。

その他、領収書データの発行者を任意で入力できる機能により、ロンドン本社名義の領収書データ発行が可能となり、大変有益でした。企業向けイベントには必要不可欠な機能だと思います。
さらに、EventRegistは「日本語・英語」の言語切替が可能なため、海外の方もスムーズに申込操作ができ、イベント参加者側からの問い合わせ件数を抑えることに貢献したと思います。

 

 

【本イベントでご活用いただいた機能】

プロモーションコード (プレミアム機能)
有料チケットの割引や、シークレットチケットの販売を行うことができる機能です。
本イベントでは、パートナー企業様向けの招待コードに加え、登壇者の方々にはスピーカーパス発行用のユニークなコードを提供しました。これにより、パス管理の効率化が図られ、スムーズな運営が実現しました。


個人情報保護方針(プライバシーポリシー)への同意 (プレミアム機能)
イベントの申込み時に、イベント主催者の「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」に同意した申込者のみが、チケットの申込みが可能となる機能です。
本イベントでは、申込情報入力画面に、主催者様が定めるプライバシーポリシーを日本語と英語で併記され、申込者の同意を得た上で申込みを受け付ける運用を実現されました。

領収書データの発行
有料チケットを販売するイベントでは、主催者が領収書データを発行するかどうかを選択できます。また、インボイス制度に対応した内容にしたり、発行者名を自由に設定することが可能です。
本イベントでは、発行者名をロンドン本社に設定されました。

 

プラットフォームの言語切り替え
EventRegistでは、日本語/英語の言語切り替え機能を標準で備えています。イベントページにアクセスした申込者様が、日本語と英語を自由に切り替えて閲覧できます。
※ただし、主催者様がイベントごとに入力される項目(イベント名、概要欄、チケット名など)は、自動翻訳の対象外です。必要に応じて、日英併記にする、言語ごとにページを分けるなど、イベントの運用に合わせた設定をご検討ください。

enavle-Onsite(エネイブルオンサイト)
QRコードの読み取りによるラベル発行が可能な機能です。また、セルフチェックインができ、参加者管理もできるツールです。
本イベントでは、EventRegistの申込情報をenavle-Onsiteに連携し、QRコード読み取りによって出力したラベルを、パスとして活用されました。
※enavle-Onsiteは、シンガポールのITベンチャー Actioport Pte. Ltd.が開発・運営しています。日本での販売は、イベントレジストが担当しており、EventRegist 各種サービスと連携させた、最適なプラットフォーム活用のご提案をいたします。

 

▶ enavle-Onsiteについてご興味がある方は、こちらのフォームよりお問い合わせください。
 (「ご希望のプレミアム機能欄」に「enavle-Onsite」とご記載ください。)

 

---  EventRegistを活用したことで、どのような成果が得られましたか。

結果として、来場者数、スポンサー数、チケット売上といったさまざま数値が前回のイベントを上回り、私たちもExchangeWire本社も満足しています。

また、イベント来場者からも「来年もまた参加したい」「来年はスポンサー側として参加したい」といった嬉しいお声をいただきました。

既存スポンサーからも好意的なフィードバックや意見をいただいており、スポンサーシップに見合う成果を得られた、あるいはオンライン広告業界の盛り上げに貢献できたと評価いただいているものと確信しています。これらの結果から、今回のイベントは「成功」と位置づけられるものだと考えています。

 

---  今後の展望をお聞かせください。

「ATS Tokyo」は今後も継続開催し、パートナー企業や参加者の細かなニーズに応えていきたいと考えています。たとえば、個室での商談スペースの設置や、ビジネスマッチング支援システムの導入など、実現に向けて検討を進めています。さまざまな要望に応じるため、きめ細かいイベント運営を目指します。

イベントの準備から運営については、EventRegistの導入により非常に満足のいくクオリティでした。今後は、イベント集客につながるメニューがあれば、ぜひ来年以降のイベント運営での導入を検討したいです。

 

---  最後に、イベントにおけるEventRegistはどのような存在だと言えそうでしょうか。

イベント運営において、イベントページの作成、パス台紙やネックストラップの制作、当日の受付フローの設計は、非常に重要な要素です。一方で、参加者がストレスを感じることなく、イベントの運営を意識せずにセッションの内容やビジネス機会の創出に集中できる環境を提供することが、ビジネスイベントの成功に繋がると考えています。

その意味で、イベントレジスト社の担当者とEventRegistというサービスは、イベントを支える頼もしいパートナーでした。イベントの準備から運営まで寄り添って支援していただき、参加者にとって快適な環境づくりに貢献してくれたと感じています。

 

 

--- ご協力ありがとうございました。

編集後記

イベント開催後に『ExchangeWire Japan』上で公開されたイベントレポート記事を拝読し、本イベントの専門性の高さや、オンライン広告業界における意義を改めて実感しました。参加者のみなさまがスムーズに議論や交流を深められたとのご感想をいただき、大変嬉しく思います。今後の「ATS Tokyo」の開催に向けても、プラットフォームの提供やイベント準備、当日の運営サポートなど、引き続き弊社サービスの向上に努めてまいります。

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