ご利用事例|EventRegist(イベントレジスト)

[イベントレジストご利用事例] 株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ / AnimeJapan 2024

作成者: Mikiko Takashima|24/06/17 7:58

「アニメ、新時代。」をキャッチコピーに掲げ、名実ともに世界最大級のアニメイベントであるAnimeJapan(アニメジャパン)。開催から11回目を数える「AnimeJapan 2024」は、一般参加者向けの”パブリックデイ”を東京ビッグサイトで、アニメ業界のプロフェショナル向けの”ビジネスデイ”を東京ドームシティ プリズムホールで、2024年3月23日から26日までの4日間にわたり開催されました。

今回のイベントの開催にあたっては、事前申込みやビジネスセミナーの参加登録を一括管理するシステムとして「EventRegist(イベントレジスト)」を導入いただきました。お取り組みの背景にあった課題と「EventRegist」に対する評価について、株式会社ソニー・ミュージックソリューションズのカンスカ・マグダレナ氏にお話を伺いました。

 

 

--- 「AnimeJapan 2024」のビジネスデイについてお聞かせください。

AnimeJapanは世界的にも最大規模となるアニメ見本市で、AnimeJapan 2024では13.2万人もの総来場者数を記録しました。アニメファンから熱い注目を集めているだけでなく、「アニメ関連ビジネス市場の拡大と成長」に力をいれていることが特長で、イベント期間の半分である2日間をビジネスデイとして、ビジネスチャンスが生まれる場を提供しています。

会場には過去最大規模となる、53社による出展ブースが設置され、海外からのアニメバイヤーの方々や、他業種でアニメとのコラボを模索する企業の方々が多く集まりました。出展社と参加企業のビジネスマッチングがスムーズに進むよう、各種ご相談に対応する「アニメビジネスコンシェルジュ」による窓口を設置したり、出展社ピッチイベントやビジネスセミナーなど、多数の企画を実施しています。

 

 

--- リアル開催に対する思い入れやメリットをお聞かせください。

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止、2021年以降はリアルとオンラインを組み合わせての開催でしたが、5年ぶりとなる2024年にようやくパブリックデイ、ビジネスデイともにリアル開催が復活しました。

政府の入国制限が緩和し、少しずつコロナ禍以前の日常が戻りつつある中で、出展社と参加者である海外のバイヤーの双方から「ぜひリアル開催してほしい」とのリクエストが数多く寄せられました。私たちは、「海外の方にとっては、わざわざ日本に訪れる必要のないオンライン開催が求められているのではないか」と考えていたのですが、想像以上に、顔を合わせての商談に価値を感じていただいていたようです。

オンライン開催の場合、参加企業は事前に共有された出展社情報を閲覧し、話を聞いてみたい企業を選んで個別に連絡を取っていました。しかし、以前から取引きがある企業との商談を組んでしまうなど、新たな出会いが生まれにくい面がありました。

大規模なイベントをリアル開催することで、これまで出会わなかった企業同士の新たなマッチングや、アニメに携わる企業同士が同じ時間・同じ空間に集まることで、想定していなかった商談がより多く生まれることが、大きなメリットだと考えています。

 

 

--- イベント開催にあたって、どのような背景からEventRegistを導入いただいているのでしょうか。

AnimeJapanでEventRegistを導入したのは2015年頃と、10年近くも前のことになります。今回の AnimeJapan 2024 でもEventRegistを導入した背景には、大きく2つの理由があります。

一つ目は、過去のリアル開催でもEventRegistを活用していたことです。主催者側としては、過去にもイベントページを作成したことがありますので、操作方法を新たに学ぶ必要はありません。過去に作成した内容を参考にすることで、イベントページの詳細をスムーズに設定することが可能でした。

もう一つの理由は、EventRegistの操作方法や機能面だけでなく、運営面でのサポート体制が整っていたことです。今回は、イベント当日の、現場でのシステム面のサポートや、受付用の機材手配を依頼しました。受付に必要なサービスをまとめてお願いできるため、安心感があります。

こうした背景から、AnimeJapan 2024でも引き続きEventRegistの導入を決定しました。

 

--- EventRegistの導入はどのように進行しましたか?

EventRegist上の設定作業はほぼ私が中心になって行っています。数年ぶりに管理画面を触りましたが、直感的に操作できるためスムーズに進めることができました。
イベントページの大枠を1日で構築したあと、1週間ほどで、セミナー登録ページの追加や領収書データの設定、ロゴの更新などの詳細な部分を追加・変更しています。

 

 

--- AnimeJapan 2024で特に活用したEventRegistの機能を教えてください。

お申込みいただくチケット種別毎に、異なる申込フォームを設定できる機能を活用しました。
以前は一般参加者用と海外からのアニメバイヤー用に、それぞれ別のイベントページを作成することで、異なる申込フォームを用意していましたが、今回はひとつのイベントページに申込を集約することで、管理工数を大きく削減できました。

また、イベントページの申込フォームで取得した参加者情報は、翌年以降のAnimeJapan開催時に役立てています。たとえば、出展を検討している企業への提案内容に、過去参加者属性情報などを盛り込んだり、登壇者がセミナー内容を考える際の参考にしていただいたりと、幅広く活用しています。
今回、海外からのアニメバイヤー向けの申込フォームには、興味がある企業やブースを記載いただく欄を設けました。取得した情報を出展社へ事前にお伝えし、イベント当日にスムーズに商談を進められるよう配慮しました。

 

【本イベントでご利用いただいたプレミアム機能】

チケット別条件付入力フォーム
チケットが複数種類ある場合に、チケット種別ごとに参加者から取得する情報を変えることができる機能です。
本イベントでは、一般のビジネス来場者用チケットと、海外からのバイヤー用チケットに、それぞれ異なる申込フォームを設定しました。

タイムテーブル
複数のセッションや分科会が同時並行で開催されるカンファレンスでの、セッションごとの申込管理が可能な機能です。
本イベントでは、会場内で実施される各ビジネスセミナーへの参加希望者数の事前把握と、定員管理の用途でご活用いただきました。

チェックインポイント
「チェックインポイント」を設けることで、総合受付に加えて、複数箇所への訪問履歴をQRコードスキャンによって残すことができる機能です。チェックインポイントごとに、入場可能なチケット種別を指定することも可能です。
本イベントでは、参加日や属性ごとにお申込みいただくチケット種別が異なっていましたが、チェックインポイント機能を活用いただき、入場時に”正しいチケットをお申込みされた方か”を判別することができました。また、会場内では各ビジネスセミナーごとにもチェックインポイントを設定し、セミナーへの参加履歴を取得しました。

 

--- EventRegistの導入でどのような成果が得られましたか?

もっとも目に見える成果として感じたのは、イベント開催全体のオペレーションがスムーズになったことです。イベントページの作成といったイベント準備だけでなく、イベント当日の受付もスピーディーに処理できています。イベント会場で受付を担当したスタッフのほとんどは、EventRegistを触るのは初めてのことだったと思いますが、問題なく対応できていました。

また、ビジネスデイの入場用QRコードで、セミナー会場にもチェックインできるよう設定しました。チェックインに関するトラブルはなく、参加企業にとっても快適なイベント体験だったと思います。

もう一つ評価しているのは、イベントレジスト社による運営サポートです。具体的には、会場スタッフに対して入場受付のオリエンテーションの実施や、受付アプリのテクニカルサポートとして会場にスタンバイしていただいたおかげで、安心してイベントを運営できました。

 

 

--- AnimeJapan 2024のご感想をお聞かせください。

久しぶりのリアル開催により、日本のアニメの力で、世界中のアニメファンが盛り上がる場が復活したという事実が、個人的にとても嬉しかったです。

また、今回のイベントの目的であった、「質の高い商談を創出する」ということを実現できました。ビジネスデイのチケット料金を改定したことで、より商談への意向が高い参加企業に絞ることができ、快適に商談ができるスペースを設けたことで、出展社と参加企業の双方の満足度を高められたと思います。

 

--- 今後の展望をお聞かせください。

来年以降も引き続き、リアル開催で実施していきたいと思っています。ただ、コロナ禍によってオンライン開催に慣れたこともあり、オンラインで商談を予約したいと希望される参加企業からの問い合わせが、複数寄せられました。来年以降はこうした意見を取り入れ、オンライン上で商談を申込めるツールとして、ビジネスマッチングプラットフォーム「Jublia(ジュブリア)」の導入も検討したいです。

 

 

--- ご協力ありがとうございました。

編集後記

5年ぶりのリアル開催が実現したAnimeJapan ビジネスデイ、私も実際に現場に伺いました。熱心にブースの展示内容をチェックされる方や、積極的に商談されているアニメバイヤーの方の姿を拝見し、来場者の多くが日本のアニメ文化が好きであること、AnimeJapan の開催を心から楽しみにされていたことを肌で感じました。
国内外から注目を集める AnimeJapan で、イベントレジストの機能を随所でご活用いただいていることを嬉しく思います。今後もさらに日本のアニメ業界を盛り上げていくイベントとなりますよう、引き続きお力添えさせていただけますと幸いです。