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オンラインイベント開催のための初級ガイド-撮影会場の選定編

作成者: Toru Takeuchi|21/01/21 9:20

長引く新型コロナウイルスの影響で、リアルイベントが中止や延期を余儀なくされ、オンラインイベントへの移行が加速しています。
イベントレジストでも多くのオンラインイベントをサポートしてきましたが、リアルイベントにはなかったオンラインならではの準備や気づきも数多くあります。

そこで、これからオンラインイベントを主催する皆様のために、留意すべき点や、役立つポイントを、整理してお伝えしていこうと思います。
今回は、オンラインイベントの撮影会場の選定について、3つのポイントをお伝えします。

オンラインイベントを配信する際の、基本システムの構築や使用する機材についてまとめた下記の記事も、合わせてご参照ください。
オンラインイベント開催のための初級ガイド-ライブ配信の基本システム編

1.オンラインイベントの最適な撮影場所について

イベントレジストでは、日々、オンラインイベントに関するご相談も多数いただいておりますが、主催者の方のお悩みの1つとして、配信を自分たちで行うことに限界を感じているケースも少なくありません。
また、ご自身での配信では、”配信に気を取られて発表に集中できない”、“映像のクオリティが上がらない”、といったお悩みもよく伺います。

オンラインイベントと一口に言っても、撮影場所の確保や機材の手配、資料や台本の準備、告知や集客の施策、参加者の申込み受付や視聴方法の連絡など、準備項目を細かくあげれば枚挙にいとまがありません。

自社サービスの見込み客や、既存の重要なお客様をご招待してウェビナーを開催する場合、質の高いコンテンツの用意とともに非常に重要な点として、インターネットの回線環境や音響・照明の設備がしっかり備わった会場を撮影場所とすることが挙げられます。
オンラインイベントが乱立する昨今の状況で、視聴者側もすでに数多くのオンラインイベントを体験しているはずで、配信が途切れたり、映像が見づらく音声が聞こえにくいコンテンツでは、視聴者は早々に離脱してしまいます。逆に、設備の整った環境で撮影し、質の高いコンテンツを残せば、アーカイブでの視聴数増加を見込むこともできます。

素晴らしいコンテンツを用意し、おもてなし要素として視聴環境を整備するためにも、配信設備や環境の整った撮影会場を手配することは、早めに解決すべき重要なタスクと言えます。 

 

2.撮影会場のインターネット回線環境について

オンラインイベント撮影会場を選択する際の重要なポイントの一つが、『インターネット回線環境』です。

イベント参加者は、自宅やオフィスなどで視聴するため、リアルイベントでは重要とされる会場の広さや、快適さなどは、重要度がさがりますが、インターネットの回線環境が不安定だと、回線速度が急に落ちたり切断が起こったりして、配信がうまくできない、というトラブルの要因となってしまいます。
特にライブ配信の場合、会場の回線状況が悪く、接続チェックを繰り返しているうちに開催時間が遅れたり、始まっても途中で配信画面がフリーズした、という事例をよく耳にします。

こうしたことが起こると、視聴者はリロードを繰り返して快適に視聴できるか試みますが、復旧しなければ途中であきらめて離脱してしまい、印象の悪いオンラインイベント体験となってしまうでしょう。


そういった状況を避けるためにも、私がオンラインイベントのライブ配信をサポートする場合には、事前に必ず会場へのヒアリングと、直接出向いての設備チェックとともに、回線環境について重点的に確認しています。

ではインターネットの回線環境とは具体的には何でしょうか。
ライブ配信を実施する側が使うインターネット回線には2つの用途があり、それぞれに重要な役割があります。
● 上り回線・・・配信用に処理された映像ならびに音声を、ライブ配信サーバーに送信(アップロード)するためのインターネット通信のこと。
● 下り回線・・・ライブ配信会場で、ライブ配信が問題なくできているかを、PCなどの端末で確認したり、使用する動画配信ツールで作業するためのインターネット通信のこと。
※ 視聴者がライブ配信を視聴するためのインターネット回線も下り回線を使用しています。

 

3.安定したライブ配信のための回線チェックポイント

ライブ配信中に、インターネット回線が急に切断されたり、急に回線速度が落ちたりする原因は、インターネット回線の安定性に起因します。
撮影会場のインターネットの回線環境で、チェックすべきポイントは以下の2点です。

(1)配信用に独占して使える「専用回線」か?ライブ配信以外の業務や隣接会場でも使われる「共用回線」か?
(2)有線LAN接続できるのか?それともWi-Fi回線での接続しかできないか?

ライブ配信に最適な、最も安定した通信環境は、「専用回線」かつ「有線LAN接続」であり、反対に「共用回線」かつ「Wi-Fi接続」は非常に不安定となります。

オンラインイベントで、ライブ配信を行う場合、会場の選定や設備の確認ではこうした観点も持ち、より良いインターネット回線環境が準備された会場を手配することをお薦めします。


次回は『ライブ配信の基本システム』について、役立つ情報をお伝えしたいと思います。

 


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