世界では現在でも24億人の人々は衛生的なトイレを利用できない環境にあり、うち10億にはトイレそのものがない環境下で生活をしているとのこと。
本日より27日(金) まで、快適なトイレ環境を創造する専門展示会「第2回トイレ産業展」の様子をレポートします。(同時開催で最新の清掃・施設メンテナンス関連製品・情報・サービスが一堂に会する専門展示会「クリーンEXPO2015」も開催されています)
会場内で行われているフォーラムセッションでは、トイレや清掃にまつわる多様なセッションが行われています。海外から日本に訪れる人々が急増する昨今、「外国人観光客のトイレ対策」として、アントイレプランナー 代表であり日本トイレ協会 理事の白倉 正子 氏のセッションも注目です。
その他、各種セッションのお申込みはこちらから。http://www.jma.or.jp/toilet/visitor/seminar.html
満席のセッションも多いのでお申し込みはお早めに。
まずは、トイレの基礎知識ということで、「日本トイレ協会」様のブースへ。
まず目に飛び込んだのは、「トイレ学 – それはいまやタブーではなく、慎みをもって万人が関心を持ち、究明していくべき人間に関する学問である。」うーん。すごい。
人は一生に20万回もトイレにお世話になる空間。確かに大事ですね。
そしてこんな書籍が。12,000円。
また世界で巻き起こるシェアリングエコノミーブームの中、アメリカでは他人の家のトイレを借りる「Airpnp」というサービスも出現しているとのこと。
(Buzzfeed、英文記事です。http://www.buzzfeed.com/josephbernstein/i-spent-a-day-using-an-app-for-bathroom-emergencies-and-i-al#.pba9YZKLX )
今年初めて開催され、日本トイレ大賞は、全国から400件近い応募があり28案が入賞に選ばれたそうです。http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kurashinoshitsu/hyosho/
特設ブースでは、入賞した企業や団体の展示も行われていました。
べクセス株式会社の多目的トイレカーは、コンパクトなのに非常に充実した機能が搭載されていました。こんな車が野外のイベントに設置されてあれば本当に快適でしょうね。
「SARAYA / Dyson」のブースでは、掃除機で有名なDysonの技術を使ったハンドドライヤーの展示がありました。吸引力が売りのDysonの技術ですので、吹き飛ばすパワーも凄そうですよね。
蛇口と一体型になったドライアーは洗浄後にすぐに乾燥できて便利そうです。
また、「AICA」様のブースでは、「女性目線で考えたトイレ空間」という事で、女性がトイレで過ごす際に行う事を分析し、その時間に最適な空間を設計しているとのこと。
男性と女性の平均1回のトイレ利用時間は、160秒も女性の方が長く、その時間は、身だしなみのチェックや髪型やメイクを整えたり荷物を整理などに費やされ、それらを行う空間の設計はもっと考えられるべきとの方針で各所にアイディアが詰め込まれていました。
誰もが利用するトイレ。世界にもどんどん展開して行ってほしい日本のトイレ産業や技術を垣間見れます。クールジャパン、実は身近なところにあるかも。
第2回トイレ産業展の来場事前登録はイベントレジストがサポートしています。イベントレジストの詳しい資料はこちらからダウンロードができます。