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Jublia × EventRegist 特別インタビュー: 商談マッチングによるイベントの新たな価値向上

作成者: EventRegist|15/07/21 1:00
2015年6月、イベントレジストはシンガポールでビジネスマッチングプラットフォームを提供しているJublia(ジュブリア)とパートナーシップ契約を結びました。オンラインでのビジネスマッチングプラットフォームという新しい分野を創り、設立からわずか2年でASEAN地域を中心に90以上の大型展示会、カンファレンスでの採用実績を持つJublia。EventRegistの持つイベントマーケティングプラットフォームと、Jubliaのビジネスマッチング(商談マッチング)でシナジー効果を発揮し、日本のイベント市場に新しい価値を提供します。今回はシンガポールの某所にて、Jubliaの創業者・CEOである、Mr. Tan Kuan Yan、COOのMr. Errol Lim、CTOのMr. Chinab Chughに、イベントレジスト CEOのヒラヤマコウスケが特別インタビューを行いました。
 

「もっと良いネットワーキングの方法があるはずだ」と思っていた

 

- なぜJubliaを作ろうと思ったのですか?

 
 
人生で何か大きなことをやってみたかったんです。僕たちの場合は、それがたまたまイベント市場でのスタートアップでした。イベントに参加する時、ネットワーキングといえば、せいぜい隣の人と話す程度です。その人が、自分にとってビジネスで関わりのある人とは限りません。僕らはイベントを主催したり、参加したりする中で、「もっと良いネットワーキングの方法があるはずだ」と思っていました。そこから、本当にビジネスで関係のある人と出会うことができるJubliaのコンセプトを思いつきました。
 
 

「どうやったらこの人たちの役に立てるか」と考えてプロダクトを改良

 

- Jubliaはプロダクトをどうやって成長させてきたのですか?

 (写真左: Jublia CEO / Mr. Tan Kuan Yan、写真右: イベントレジスト CEO / ヒラヤマ)

[CEO : Mr. Tan Kuan Yan]
最初は、プライベートなイベントで使ってもらっていました。若いシャイな人がネットワーキングができるようにするためですね。それから、展示会などのビジネスイベントにアプローチするようになって、そこに大きなニーズがあることがわかったんです。ホステットバイヤープログラムのようなビジネスマッチングをやっているイベントがありましたが、どこも手作業でやっていました。そこで、「どうやったらこの人たちの役に立てるか」と考えて、プロダクトを改良してきたのです。
 
Jubliaを採用してくださった主催者の方からのフィードバックを聞いたり、管理画面を見てどのようにシステムが使われたかを分析しました。そして、マッチングのプロセスや、商談スケジュールの管理プロセスなど、どうやったらもっと使いやすくなるかを考えました。この改良の積み重ねによって今のJubliaの形ができ、手作業でビジネスマッチングをやる時と比べ、劇的に手間が省けるようになりました。
 
 

イベントの参加者にとってのイベントの価値を向上をしたい

 

- Jubliaを使うことで、イベントの世界をどう変えたいと思っていますか?

 
  (写真左から: Jublia CEO / Mr. Tan Kuan Yan、イベントレジスト CEO / ヒラヤマ、Jublia COO / Mr. Errol Lim、CTO / Mr. Chinab Chugh)

[COO : Mr. Errol Lim]
イベントの世界を変えることまでは目指していませんが、イベントの参加者にとってのイベントの価値を向上をしたいと思っています。今日のイベントの価値は、イベントで得られる情報・知識だけではなく、参加者がそのイベントでどんなネットワークが得られたかでも決まります。イベントで得られる情報・知識は、インターネットで検索すれば比較的手に入るものもありますが、ネットワークはそうはいきません。ASEANの多くのイベント主催者がそのことを認識し始めています。
しかし、例えば1万人のイベントでビジネスマッチングを手作業でやるのは、限られた予算とマンパワーでは非常に大変ですよね。そのネットワークの部分を、僕たちのテクノロジーによって簡単にしたいと思っています。主催者はJublia上で自動でマッチングが行われているのを、ただ座って管理画面を眺めているだけで良いのです。さらに、その自動化・効率化のメリットに加え、主催者はマッチングのデータを容易に収集することができるので、次回のイベントに活かすこともできます。
 
 

テクノロジーによってマッチングを自動化し、主催者の時間を節約
イベント前にどんな人が参加するのかがわかり、気になる人に商談のアポイントをとることができる

 

- Jubliaを使うことで、イベント主催者 / イベント出展者 / イベント参加者にどのような価値を提供してきましたか?

 
 
[CTO: Mr. Chinab Chugh]
イベント主催者は、イベントを価値のあるものにするために、参加者に対してビジネスマッチングの機会を提供したいと思っています。僕たちは、そのマッチングをテクノロジーによって自動化して、主催者の時間を節約します。さらに、Jubliaを使えば、マッチング結果のデータ分析が容易に出来ます。例えば、どんな人が人気があるのか、どんな組み合わせの商談が多いのかが簡単にわかります。そのデータを次回のイベントに活かすことで、イベントの競争力を向上させることができます。
 
一方、イベント出展者や参加者がイベントに参加する理由は、ビジネスチャンスを見つけることです。言い換えれば、新しいビジネスチャンスにつながるようなビジネスパートナーを見つけることです。Jubliaでは、イベント前にどんな人が参加するのかが分かり、気になる人に商談のアポイントをとることができます。インターフェースも直感的かつシンプルなので使いやすく、高い利用率を誇っています。
 
 

80%の利用者の反応は良好 「使いやすい」、「プロダクトがイベントによく適合している」、「フィードバックがしやすいシステム」

 
 

- 実際の声はどのようなものでしたか?

 
 
[CEO : Mr. Tan Kuan Yan]
利用者のフィードバックは、イベントの主催者と参加者の両方から得られます。
主催者からのフィードバックとしては、多くの主催者は、イベントでビジネスマッチングが盛んに行われていれば満足します。Jubliaを使うイベントでは毎回高い利用率を維持しているので、ほとんどの主催者から満足してもらっています。中でもデータ収集に特に関心の高い主催者は、ビジネスマッチングの数に関わらず、データが取得できるだけで満足しています。Jubliaでは利用者の個々の商談に対するフィードバックもデータ収集することができるので、主催者にとって貴重なデータとなります。
 
利用者(出展者・参加者)からのフィードバックとしては、商談が多くできた人ほど満足度は上がる傾向がありますが、80%の利用者の反応は良好です。イベントの参加者は、ユーザーを直接サポートする「コンシェルジェサービス」を通して、直接フィードバックが得られます。もし改良のご意見や、ご不満があればここにコメントをもらえます。とても長い嬉しい内容のコメントをもらうこともあります。「使いやすい」、「プロダクトがイベントによく適合している」、「フィードバックがしやすいシステム」という反応がみられます。
 
良いフィードバックはコメントだけでなく、過去のデータからも見ることが出来ます。過去2年でJubliaが採用されたイベントでは、平均60%の参加者がJubliaを利用しています。これは、競合他社の約4倍の利用率を誇っています。
 
もちろん良いフィードバックだけではありません。例えば、商談のアポを取っていた人がイベント当日現れなかったなどです。人間の行動は究極にはコントロールできないのですが、システムで出来ることとして、商談スケジュールをGoogle カレンダーと同期させたり、商談の15分前にリマインダーSMSを携帯電話に送ったりする仕組みをとっています。
 
 

日本のイベント主催者から学びたい
イベントレジストとイベントの価値を高めたい

 

- 日本市場への本格進出の意気込みを教えてください

 
[CEO : Mr. Tan Kuan Yan]
日本はあらゆる分野で優れています。すべてがシステマティックだし、プロダクトは高品質で、完璧です。それらは我々では及ばないものなので、ぜひ学ばせてもらいと思っています。日本のイベント市場の主催者の皆様から、どうやってイベントを企画・運営しているのか、ASEANの主催者とどう違うのか、ビジネスマッチングを現状どうやって行っているのかを理解したいです。その中でさらに改良を重ね、日本の文化や商習慣、ニーズに適合したソリューションを提供します。最終的には日本のイベント市場全体の更なる活性化につなげたいです。
 
イベントレジストとは、将来的にはAPI統合などの共同開発も視野に入れ、レジストレーションからビジネスマッチングまでスムーズに連携できる仕組みを構築し、イベント主催者・参加者の利便性を高め、イベントの価値を高められるようなパートナー関係を築いていきたいと考えています。
 
 (Jublia オフィス近くで。写真右: EventRegist Singapore CEO / Akihito Tanekra "Allan") 

Mr. Tan Kuan Yan、Mr. Errol Lim、Mr. Chinab Chugh ご協力ありがとうございました。
 
 Jublia Pte Ltd
https://jublia.com/

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